子供たちの“本物の笑顔”がたくさん見れるチームに!ソレッソ熊本 サッカークラブ

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勝てるチームと勝てないチーム



昨日家に帰ると、一冊の本が届いていました。

 

茗友サッカークラブ120周年記念誌。

 

諸先輩方、後輩たちが、執筆関わり、読み進めていると、興味深い原稿がありました。

 

子ども達にとっても、僕ら指導者にとっても、保護者の方々にとってもプラスになると思い、全文書かせてもらいます。

 

長い文章になりますが、ご一読ください。

 

「勝てるチームと勝てないチーム」

 

私は、大学生活の中で、タイトルを獲ったたチーム、降格争いをしたチームを経験しています。1年時にはインカレを優勝し、2年時にはリーグ戦を優勝しましたが、4年時には降格争いをしました。また、卒業後に入団したジュビロ磐田でも、降格争いをし、その年にJ1J2の入れ替え戦を経験しているのと同時に、ナビスコカップ優勝の経験もしています。その中で感じたことを諸先輩方がご覧になるこの会報誌で恐縮ですが述べさせていただきます。

まず、勝てるチーム。チームが良い状態の時というのは何か問題が起こってもスムーズに解決ができますし、問題を問題としないような、寛容な雰囲気があると思います。また、非常にポジティブな考えをする人が多く、そうでないものは自然と排除されていくような良い流れができています。チームが活気にあふれ、笑顔があり、オンとオフの切り替えがしっかりとできるメリハリのある集団です。自分が試合に出ていようがいまいが、また仕事をしてくれている1年生達、スタンドで応援をしてくれている蹴球部員たちも自分がどんな状況であれ、チームの利益を最優先するマインドを持っていたように思います。プロ生活においても、生活がかかっていますので、自分が試合に出場できるかどうかが何よりも大事なのですが、自分の置かれている立場が好ましいものでなくても、決して表に出さず、自分の中で飲み込んで今やるべきことに専念する。そして、試合に出場する選手は、そういった人たちや応援してくれる全ての人たちの思いを背負い、責任を持って戦う。良い状態のときは、みんなが同じベクトルを向き、違うものを飲み込むような大きなエネルギーがありました。

一方勝てないチーム。チームが悪い状態のときは、色々なところで不満の声が聞こえ、結果が出ない事を人のせいにする雰囲気があります。多くが利己的な考えのため、問題解決も容易ではありません。適切な表現ではないかもしれませんが、良い時は誰でもできますが、悪い状態の時こそ、その人、組織の本質が見えてくると私は思っています。

では、どうやって良い方向に変えていけば良いのか。それは覚悟だと思います。自分に対しての覚悟、周りの人に対しての覚悟、そしてチームに対しての覚悟です。サッカーは個人スポーツではないので、一人の力で何かを大きく変えていくことは非常に難しいです。しかし、逆に一人一人が少しずつでも変化していけば、非常に大きなエネルギーになると思います。現状を引き起こしたのは、他ではない自分であることを自覚し、周りではなくまず自分が変化しなくてはいけない事に気づく。自分を律し、強い情熱と意志でそれを実践していく。そしてその次に、チームが良い変化を起こすためであれば、周りの人にもしっかりと意見する。降格争いをした4年時には、4年生だけで集まり、何回もミーティングをし、最上級生である自分たちがどうあるべきかを、時には厳しい意見を交えながらみんなで必死にチームを立て直そうとコミュニケーションをとりました。正直、簡単な作業ではありませんでしたが、みんなが変化しようと覚悟を決め、状態が好転するように、周りの人に対しても覚悟を決め、しっかりと部員に対しても意見しました。

そして、そういったことの前提として、チームに愛情を持ち、このメンバーで結果を出すという強い思い、今自分がチームのために行動できているかという事を常に意識する。このようなことが大切ではないかと私は考えています。

私が在籍していた当時もそうですが、本当に蹴球部のみなさんが持っている能力は高いものがあると思います。苦しい状況の中では特に、皆さん色んな考えがあると思いますが、今一度自分を見つめなおし、ぜひ今年を笑顔で終われる結果を、皆さんで引き出してもらいたいと思います。

最後に僭越ながら私が日々大切にしている言葉を伝えさせてください。

「今日を完全に生きる事で明日が見える」

この言葉は、京セラの創業者、稲森和夫氏の言葉なのですが、毎日、完璧にミスなく良い結果を出さなくてもよい。目標を達成するために今日一日自分のやるべきことをしっかり完全にできたか自問自答をすることで結果は出てくる。ということだと私は解釈しています。数か月後や数年後の目標を強く意識することも大事だけれど、まず今日をしっかり生きる。今この瞬間を大切にするという事だと思います。

私も、蹴球部のみなさんと同じように、今年最後を笑顔で終われるように日々精進していきたいと思います。

 

これは、先日のブログでも紹介した、僕が4年時の1年生の後輩が執筆したものです。

 

今週末から新人戦が始まります。

 

たかが、小学生の公式戦ですが、僕にとっても子ども達にとっても大切な大会です。

 

勝てば良いというわけではありませんが、気持ちが一体になり、みんなで高みを目指すことで大切な価値にみんなが気づくチャンスです。

 

きっと子どもたちの成長にプラスになるでしょう。

 

保護者のみなさん、一緒に戦いましょう!

 

サポートよろしくお願いします!!


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